ニーズとシーズの出会いを求めて 関西FRPフォーラム

ご挨拶

主査 藤井 善通

関西FRPフォーラムは、コンポジット(複合材料)業界、とりわけ会員企業の発展を目的として設立された「情報発信基地」であり、関西以西の西日本で唯一民間運営の組織として活動を行っております。
設立後16年間の中で、さまざまな活動を行い現在に到っておりますが、ご承知の通り、コンポジット業界は新技術/新製品で日進月歩の世界であり、国内外の有益情報を会員企業にタイムリーにお伝えすること、これを最大課題として今後も取組を進めて参ります。

そうしたなか、現在もっとも力を注いでおりますのが、西日本広域に通用する「産官学」連携強化による発信情報の質量の拡大です。
これは、府県単位で留まっている「産官学」取組成果を、各自治体の協力のもと幅広く業界企業に情宣するという目的の一方、先端技術取組や大型ビジネスには「産学」だけでは自ずと限界があり、「官」との連携強化が不可欠という視点に立っております。
また、「官」即ち各自治体にとっても、地域活性化を含む産業振興や企業誘致の面から「産学」とのパートナーシップは不可避のものと認識しており、今後、この取組に鋭意努力して参りたいと考えております。

さて、関西FRPフォーラムの目指すところをご理解戴くために、現在行っております活動を幾つかご紹介させて戴きます。
まず、有益な情報発信という目的をもって年間4~5回のセミナーを開催致しております。ただ、当セミナーでは、産業分野を自動車等に特化したり、製品・技術分野を炭素繊維に特化したりはしておりません。コンポジットの裾野の広さを考え、さまざまな都度のニーズに応えたテーマを取り上げ、これに関してノウハウをお持ちの方に講演を戴いております。故に、講師の方は全国の「産官学」の方となり、受講者にとっても常に新鮮な情報を入手できることになります。

会員企業の方を中心に、企業が開発される新技術/新製品についても発表の場を設定しております。
これは、成果を生むプロセスを受講者企業にお聴き戴くことで自社の同様取組のヒントにして戴くと同時に、得た情報の多面的展開を企業が模索できるという利点があり、今後も継続して取り組んで参ります。

最後に、毎年秋季に開催致します「入門講習会」についてご紹介させて戴きます。
これは、強化プラスチック協会(東京)、及びオートモーティブ・コンポジット研究会(岐阜)のご協力を頂戴し開催しておりますが、コンポジット業界だけでなく各業界で課題となる「人材育成」を目的として推進しております。
先述致しましたように、日進月歩の業界にあってコンポジットに関わる専門知識は必須であり、技術職であれ営業職であれ、その深度がビジネス成果を左右致します。
然しながら、企業単位でそれに相応しい研修/教育を行う環境は整っておらず、ましてや中小企業の多いモノづくり現場では不可能かと推測致します。
私どもは、新入社員や配置転換の方を中心に、新しくコンポジットに取り組まれる方々を対象にして、「判りやすく理解でき」「この業界に入ってよかった」と思える「2日間コース」の講習会を開催しております。もちろん、座学だけで目的の成果を得ることは難しく、各種材料や成形プロセスを「見て、触れて」の実習に内一日を充てており、参加者からはご好評を頂戴致しております。

以上、一部具体的な取組の紹介と共に関西FRPフォーラムの存在意義、そして目指すところをご披露させて戴きましたが、今後、益々取組を加速させて参る所存であり、「西日本に関西FRPフォーラム在り!」とご理解戴き、皆様方のご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。